広島の山を登る

山登りや自然観察、植物の日記です

海王丸

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繁殖を視野に入れ、親株候補を集めています

本種は自家受粉もするらしいですが、交配に希望を持ちたいのが心情です

親のポテンシャルを超えたハイブリッドを目の当たりにできたら嬉しいですね


肌の色

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緑色の肌は個体によって濃淡が異なります

とりわけ好みはありませんが、本種は深緑のイメージがあります

最終的な評価は棘との相性によるため、単体に重きはおきません


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成長に伴い8~13に分かつようです

棘のないランポーなどは印象を決める割合が大きいですが、本種の要は棘にあると考えます

したがって、稜の数にこだわりはありません

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螺旋状に聳える稜

成長による変化か


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経緯でいうところの緯、深い横溝が特徴です

一般的には強くでる方が評価が高いようですが、主張は抑えめに、深すぎず浅すぎずが好ましいです

深いと丸みのあるシルエットを損ない、浅いと張り付くような棘の見ごたえに影響を及ぼすためです

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高低差があることで棘に立体感がでる


棘の色

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新刺は黄色、次第にクリーム色~灰褐色となり球体を彩ります

頂点の鮮明な発色から株元へかけてくたびれていくグラデーションがたまりません

大事な要素になりますが、よっぽどでもない限り肌の色になじむためハズレはないと考えます


棘の数

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1つの刺座から5~7本生えます

いっぺんに生え揃うわけではなく、1本→2本→2本といった具合に順を追うようです

ボリュームに直結するため最大数あるとよいですが、例えば太短いタイプの刺などはその限りでもありません


棘の長さ

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1~2cmになるようです

原則、長く絡みつくようなものが理想ですが、天平丸の猫爪短刺みたいなものも面白いと思います

本来の役割を考えると、強光にさらした方が長く太く発達することになるでしょうか

選別交配に頼らず、環境づくりでまかなえる部分もあるかもしれません


棘の太さ

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本種の存在感を示す極めて重要な因子、普通~太めが好ましく

細いと別種に見えてしまいます


棘の形

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フォークのように規則的なものや、生きているかのごとくうねるものまで

本種の魅力といえる最重要項目です

とりとめないほど美しく、時に絡まったり、自らの身体に爪を立てるようなことがあってもいいです

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(下の画像は象牙丸)

個性が表れるポイントなだけに、選別してもしきれません

 

棘座

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見たところ、棘の色に紐づいているようです

モンビレイの血を混ぜたら白くならないかと企てています

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モンビレイ

園芸品種である海王丸にはモンビレイの血が入っているようで

モンビレイの血を濃くすることで、棘の発達具合や棘座の色を明るくできたらよいのですが

 

白とピンクがあるようです

遺伝的要素だと思いますが、白花だと嬉しいです

大きさや花弁の数は栄養状態に依存することでしょう